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2008年12月27日土曜日

てんやわんや

馬場晃 過去ブログ 2006/11/25

いま、京都の五重塔を含む「東寺」さんの番組を作るために
真言密教を猛勉強中だ。

やはり空海は圧倒的に存在感がある。

語学、土木、治水、などなど、様々な分野で天才的な才能を発揮した空海。

その昔、宗教というのは人の生き方だった。哲学であり、科学であり、そうした勉学をひっくるめて宗教だったのだ。

空海は804年、遣唐使として中国へ渡る。彼はその時点で既に、中国語はぺらぺらだった。
同時に、国費で中国へ渡った最澄とは、後にライバルとなる。

空海を勉強していて感じたことは、
開祖の教えが曲解されて行くということだ。

それは最澄が開祖となった日本天台宗でも同じことが言える。

「即身成仏」=人は生きながらそのままで仏になることが出来る、を唱える空海に対し、後の高野山に現れた高野聖たちは、念仏信仰に走ってしまう。
念仏信仰は、阿弥陀の名を唱えることによって、「死んだら仏に成れる」と解いている。それは非常に理解しやすいために簡単に民衆に取り入れられて行った。

しかし、空海はそんなことは言っていない。
生きながらにして仏の境地に立てると解いているのだ。

番組的には、教義や教学に触れることはしないが、どうも腑に落ちない。

偉大なロマンを持って真言密教を体系化していった空海の思いは、どこに行ってしまったのだろう。
どうせ、様々な利権が絡んだり、欲の皮を突っ張らした「観光寺」など経営する者たちには、生きた宗教など理解できないであろうから。

最澄が開祖と成った日本天台宗。本山は有名な比叡山である。
最澄以降、あらゆる聖人たちが勉学をしに上った山だ。
いまでいう、東大よりももっともっと権威があったに違いない。

昔の人は、ロマンがあったんだろうなぁ。

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